ビューア該当ページ

喪服

499 ~ 499 / 772ページ
 男性は、黒羽二重の紋付に羽織袴を着用した。また、紋付の代わりに平絹の縞の襲を着用する者もあった。
 女性は、昭和一〇年代初期まで白無垢の襲を喪服としていた。その後は次第に黒無垢へと変わっていき、戦後は黒無垢が一般化して、これに黒繻子の腹袷帯を締めるようになった。黒無垢は三つ紋付きで、生地は縮緬であった。また、夏物は絽で仕立てられた。