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目次
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第六章 身のまわりの生活史
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第一節 衣生活
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六 容姿
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(二)化粧と身だしなみ
入浴
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風呂は、古くは据え風呂と称してデイドコロ(ダイドコロ)の一角に風呂桶を据えたものであった。昭和初期には、母屋の裏に別棟のユーバ(風呂場)を設ける家が出てきた。
風呂へ入る際には、寝室で着物を脱いで下着で土間に下り、風呂場の掛け竿に脱いだ下着を掛けて湯に入った。
風呂の燃料は薪か石炭で、これらは杉戸町などの燃料店から購入された。また、自家のヤマ(雑木林や屋敷林)を所有する家では、そこから薪を伐り出した。
風呂上がりには、顔にクリームや化粧水を塗った。