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食用油

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 食用油にはタネアブラ(菜種油)を用いることが多く、材料となる菜種は水田の裏作に栽培された。稲刈り後の水田に菜種をまき、翌年五月の田植え前に収穫して、その実を杉戸町や和戸などの油屋へ持って行くと油に搾ってくれた。一斗缶の油があれば、一年間を十分に賄えたという。ほかに、シラシメと称する大豆油も用いられた。