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目次
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第六章 身のまわりの生活史
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第二節 食生活
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三 ハレの食事
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(二)折節のカワリモノ
冬至の食べ物
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冬至には、トウナス(カボチャ)を食べると中気を患わないといわれたので、夏に収穫したものを保存しておいて砂糖醤油で煮て食べた。また、コンニャクは「体の煤を取る」といわれ、これを醤油煮にして食べた。
ゆずも冬至の食べ物として欠かせぬもので、これを切って砂糖をかけて食べ、晩にはゆず湯に入った。また、冬至にはゆずの味噌漬けを仕込み、これを節分に口開けして食べる風習も広く伝えられていた。