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人寄せ時の飲食器

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 祝儀不祝儀の人寄せ時に用いる漆塗りの膳椀や瀬戸物のうどん皿、猪口などは、個人所有もあれば共同所有もあった。西粂原のY家では、本家と分家で同じものを二〇組ずつ所有し、互いに貸し借りをした。また、姫宮では組内で共同の膳椀を所有し、使用した家が次の機会まで保管をするのが決まりである。和戸本郷では三〇人前の膳椀をそろえ、これをセキ(場所)が十分にある大きな農家で保管をしているという。