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 蔵は比較的多くの家にあり、収穫した米や麦などを収めておくのが穀蔵で、クラと呼ばれている。内部は二階になっていて、一階には米・麦や穀物、二階には家具や接客用の食器類・衣類・そのほか貴重品などを保管した。また、一階に味噌部屋を設ける例もある。
 水塚などといって、土盛りをした所に蔵を建て、大水の時にも蔵を水から守り、避難生活ができるようにしている家もある。また、母屋や木小屋の天井には、水害避難用の舟が吊るされている例もある。

6-34 味噌蔵の内部(山崎 I家)