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土間

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 Gの部分は土間になっており、土間、ダイドコロ(台所)と呼んでいる。土間は、母屋全体の半分ほどの面積を占めるのが一般的である。土間では雨天の日や夜なべ仕事などの作業を行ったりした。また、穀物などを置く場所としても使用する場合がある。
 土間の一角の壁を土壁にして、そこをカマバ・カマヤと呼び、火たき場とした。カマバにはカギッツルシと呼ばれる自在鉤が釣り下げられていた。
 土間には味噌部屋を設ける例もあり、セド口に近く、味噌・醤油・漬け物などを保存する。このように土間は多機能のため、広い面積が必要であった。