ビューア該当ページ

便所

577 ~ 578 / 772ページ
 便所はセッチン・カワヤとも呼ばれ母屋内と外便所があった。外便所は独立した建物として作られるものや、物置などの一部に組み入れられたものもある。戸扉は姿が全部隠れるものと半分くらい隠れるものがある。外での農作業が多かったころには、裸足での作業が多いため、そのまま用が足せる外便所が便利であった。外便所のほかに小便用のタメ(溜)を母屋の入口の脇に設けている家もあった。