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目次
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第六章 身のまわりの生活史
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第三節 住生活
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三 母屋の間取りと住まい方
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(七)棟札と普請帳、家相図
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[棟札と普請帳、家相図]
普請帳
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普請帳は家を建てる際、普請に必要なさまざまな事柄を記録した帳面である。その内容は村人の協力の状況を記し、のちの返しに備えるもので、茅や縄、木材などの建築材料、酒や米、祝儀の金銭、作業の手伝いや上棟式の参加者が記されている。また、職人の手間とその支払いや諸品の買物などの金銭収支の記録、さらに建築材料に関する記録がある。
普請帳は横長のいわゆる大福帳形式のものが多く、前記の内容をまとめたもので、一冊にしたもの、数冊からなるもの、項目別に別々に帳面を作っているものもある。