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油売り

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 絣の着物に赤い前掛という服装の若い女性が冬の時期から六月くらいまで、化粧品として使う椿油を売りに一軒一軒まわって来ていた。掛け声などはなかったが、買った人には唄を歌ってくれた。戦前まで来ていたが、その後来なくなった。