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目次
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第七章 交通・交易
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第二節 交易
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一 交易
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(二)行商
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1 村を訪れる商人
飴屋
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飴屋は年に数回訪れたが、特にいつごろ来るかなどは決まっていなかった。太鼓の音が鳴ると飴屋が来たことがわかる。頭の上にタライを乗せ太鼓を叩きながら売りに来た。タライのまわりに万国旗がある。昭和四、五年ころまで来ていたようだ。当時飴一個の値段は約一銭だった。ボールペンくらいの長さに切ったオガラ二本の先に今でいう水アメのようなものをつけて売っていた。その後、オガラから木の割箸に変わった。