7-16 梅喜商店
梅喜商店(7-16)は、S氏(大正四年生)が昭和一四年に開店した荒物屋である。荒物屋は農家あっての商売なので、S氏は店番を妻に任せ、自らは農村部を注文取りに歩いて得意客の獲得に努めた。また、杉戸駅東口前という店舗の立地から電車を使って買い物に来る客も多く、商売は軌道に乗った。現在も、宮代町や杉戸町を中心にたくさんの得意客を持ち、暮らしに必要な商品を提供する店として親しまれている。
梅喜商店では、現在三〇軒ほどの問屋から商品を仕入れており、扱う品物は時代と共に変化している。ここでは、昭和三〇年代までを中心に商品の種類と販売方法について紹介する。