地区の運営に当たってどのような役職が置かれ機能していたのか、沖の山新田地区、藤曽根地区、宮代台の今のようすをそれぞれみてみたい。
まず旧来からの伝統がよく残る事例として沖の山新田地区の役職をみてみたい。沖の山新田地区は沖の山本地区と元々は一つであったものが分離したのである。したがって、今でも実際の地区や神社の行事は、この二つの地区が一体となって行っている。役職は区長・班長・会計監査委員・農家組合長・受検組合長・衛生委員・農業共済連絡委員・同評価委員・米寿クラブ会長(老人クラブ)・神社総代・備前堀土地改良区総代・北部共済組合総代・小学校地区委員・中学校地区委員・子供会役員・消防団員などである。このように、農村部ということもあり、農業関係のさまざまな役職を選出しているのが特徴である。
藤曽根地区では、区長・農家組合長・受検組合長・東部用水委員・納税組合委員・五社宮総代・寺世話人・消防委員などが置かれている。なお、当地区ではこれらの役職は区長と一緒に任期(定めはない)を務め、区長が交代するときにはほかの全役職も交代する。
宮代台は昭和四七年に入居が始まった団地で、同年一二月に自治会が発足し、自治会館は翌年に建てられた。自治会組織の役職が置かれ、自治会長・副会長・会計・総務・生活福祉・保健衛生・防災・文化・監査などの役職がある。任期は原則二年で、役員が一斉に替わることのないようにしている。