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ぶっさり地蔵

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 西粂原の宝光寺にある地蔵尊をぶっさり地蔵という。昔、近郷近在の若者が杉戸宿の遊廓に遊びにいったころの話である。夜道を歩いての帰途、宝光寺の近くになると、若い娘が肩におぶさる。背負いながら、我が家も近づいたので振りむくと、地蔵尊がおぶさっている。あわてて問いただすと、宝光寺の地蔵だと答えたという。(『伝説集成』)

図6 ぶっさり地蔵