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八百比丘尼(やおびくに)を祀ったお堂

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 昔、若狭の国から一人の比丘尼が天沼に来た。魚を食物とし、一年中着物を着ていなかった。顔美しく、髪はいつになっても真っ黒で、八百年生きたから八百比丘尼といった。今も天沼に祀ってある。
 このお堂は現在は跡方もない。しかし土地では昔、八百比丘尼がこの地に来たことを今も語り伝えている。(『伝説集成』)