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目次
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第九章 口承伝承と子供の遊び
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第三節 子供の遊び
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二 屋外の遊び
鉄砲(篠鉄砲・竹鉄砲)
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篠竹を切ってきて、篠鉄砲を作って玉を飛ばして遊んだ。玉には新聞紙を噛んで丸めたもの、杉の実・茶の実・ヤマブキの実などを用いた。昭和三〇年代まで屋敷や畑の周りにはお茶の木が植えてあった。茶の蕾(つぼみ)は丸くてかなり固く、大きさもさまざまな物があり、鉄砲の弾にはちょうどよかった。遊び方はお互いに打ち合ったり、早打ちなどをした。この遊びは玉の種類によって、「紙鉄砲」「茶の実鉄砲」とも呼ばれた。
9-8 篠鉄砲