冬から春にかけての男の子の遊びである。ベーゴマはさまざまなものを使って行われた。家で行うときには、空き樽の上にシートを被せて縛ったものや、桶に布団を乗せ上にゴザを敷き中をくぼめたものが用いられた。竹の笊に畳表のように編んだゴザをのせて、同じように中をくぼめて行った。学校では木製の四角い屑入れにオーバーをのせて中をくぼめて行った。遊び方は回っている相手のベーゴマに自分のベーゴマを当てて、相手のベーゴマを外に飛び出させたり、倒して自分のベーゴマが長く回っていれば勝ちになる。長く回るようにベーゴマを砥石で削って薄くして重心を低くしたり、芯をヤスリで真っすぐに尖らせたりする工夫もした。
9-12 ベーゴマ
ベーゴマは近くの駄菓子屋に売っていたが、独楽は杉戸や春日部へ買いに行った。