男の子の夏の遊びで、針金を曲げて輪にして篠の先に挿して、その輪にクモの巣をからめたものを使った。クモの糸は粘りがあり虫を捕るのに適しており、中でもニグモの巣がよかった。モチを買ってきて付けることもあった。木にとまっているセミにかぶせるように付けると簡単に捕まえることができる。とったセミは買い物のときにくれる紙袋などに入れた。
また、手拭いなどで袋を作って、それを針金の輪にくくり付けて捕る方法もあった。セミが袋の中に入ったら袋を一回折るとセミが逃げなかった。さらに、木綿の水糸で網を編んで作ることもあった。