宮代町史監修者 鈴木 敏昭
平成元年度にスタートした宮代町史の刊行事業も、いよいよ本書で最後となります。
先人達の営みは連綿と続き、それぞれの時代の人びとの息吹は、数々の文化財や歴史資料として私たちに残されました。今日目に触れることのできる宮代町の景観、あちこちに見られる水と緑のかぐわしい風景も、宮代に生きた人びとと自然との絶え間ない関わりの中で作り上げられてきたものなのです。
宮代の大地は、すべてが宮代人の心の風景として記憶に留められることでしょう。
よりよい「まちづくり」には、こうした悠久ともいえる時の流れの中で蓄積されてきた心の風景が大きな役割を果たすことになるはずです。
本書は、宮代町域を舞台に繰り広げられてきた様々な歴史を、写真や図表を中心に、ビジュアルに編集したものです。宮代町の将来への礎を読み取って頂ければ幸いです。
なお、先に刊行した『宮代町史・通史編』、『宮代町史・民俗編』の入門編としても活用して頂けるよう念願致します。
最後になりましたが、本書の執筆・編集・刊行にあたり、ご尽力くださった関係の皆様に心から感謝申し上げたいと存じます。ありがとうございました。