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[水辺に暮らす]

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 今からおよそ六〇〇〇年前を境に、再び気候の冷涼化が始まった。台地の縁を洗っていた海は次第に遠のき、跡地には大小の沼沢地や中小河川が残された。海の幸を失った代償に、人々は新たな水辺環境を手に入れたのである。町内には金原遺跡や前原遺跡など、この時期の水辺のムラが最も多い。迫り来る気候の悪化に怯えながらも、人々は狩り、そして丸木舟を活用した漁労活動に黙々といそしんでいたのである。