鉄を再び加熱して、今度は道具作りである。もう一つの炉に炭をくべ、その中に鉄を入れ赤く熱し、それをたたいて製品に仕上げていく。形が整ったら冷やして、砥石(といし)でといで最後の仕上げにかかる。こうして、道具が作られた。
この鉄は海を渡り、はるか二〇〇〇キロの旅を経てきたものである。それを素材とする道具は、非常に貴重な存在であった。
◎山崎山遺跡5号住居跡 出土 管玉(くだたま)
◎山崎山遺跡 鍛冶工房跡
◎山崎山遺跡 ベット状遺構と呼ばれる住居
◎鍛冶工房想像図
◎鍛冶工房から出土した遺物 (山崎山遺跡)
1.鉄滓(てっさい)(鉄くず) 2.鉄片 3.棒状鉄製品 4.鉄が付着している土器
◎鍛冶工房出土の土器 (山崎山遺跡)