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第三章 近世
清次郎さんの旅
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百間村の清次郎さん一行は、伊勢神宮へのお参りに出かけた。七八日にも及ぶ一生一度の長旅だ。新年早々の一月二十五日に出発した。東海道を一路西に向い、秋葉山、熱田神宮など各地の名所旧跡を見学して、閏一月十二日に伊勢に到着し、伊勢神宮へ太々神楽を奉納した。
伊勢神宮参拝後は、西国札所めぐりをして、初めての四国への船旅で金比羅様への参拝をした。帰りは木曽路を辿り、善光寺へお参りし、草津温泉で一休みして、三月十三日無事に帰ってきた。
旅のみやげは珍しい話、神社やお寺のお札とお守り。旅の無事を氏神に感謝して、絵馬を奉納した。
◎弘化2年 伊勢参宮道中手形 (岡安家文書)
◎天保12年 道中日記 (折原家文書)
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◎熊野詣 (姫宮神社所蔵)