宮崎県立図書館／デジタル宮崎県史

「古事記」、「日本書紀」に現れる日向国から説き起こし、おおよそ7世紀から12世紀、すなわち飛鳥時代から平安時代までの本県の歴史を述べています。（平成10年刊行）
写真：日向国木簡

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目次
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一　令制日向国の成立

二　隼人と日向国

三　薩摩・大隅国の分立

（一）　薩摩国成立前の情勢

（二）　薩摩国の分立

（三）　大隅国の分立

四　大隅国分置以後の日向国

（一）　養老四年（七二〇）の隼人の反乱

（二）　隼人の行方

第二節　日向神話

一　『古事記』『日本書紀』の成立と神話

（一）　『古事記』『日本書紀』の成立

（二）　『古事記』の神話の大要

（三）　『古事記』『日本書紀』の神話研究の歩み

二　日向神話の内容と意義

（一）　日向神話の内容

日向神話の構成

A竺紫日向之橘小門之阿波岐原でのミソギ

B天孫降臨

Cコノハナサクヤヒメとの結婚

D海幸彦・山幸彦の神話

E神武天皇

（二）　神話の舞台としての「日向」

三　『日向国風土記』逸文

四　日向神話と宮崎県

（一）　陵墓

（二）　神話と宮崎県

第三節　ヤマト王権と日向

一　熊襲「征討」の説話

（一）　『古事記』の「征西」説話

ヤマトタケル

（二）　『日本書紀』の「征西」説話

（三）　『古事記』『日本書紀』の征西説話の構造

（四）　クマソの表記とその名義

（五）　仲哀天皇による熊襲「征討」

二　ヤマト王権と日向

（一）　日向出身の妃

（二）　ヤマト王権による支配

倭の五王の時代

（三）　諸県の地とアガタ・ミヤケ

（四）　諸県君と日向国造

（五）　諸県舞

注

第二章　律令制の形成と展開

一　日向の国郡里制

（一）　日向国の郡・郷・里の概観

（二）　日向国の国勢

（三）　日向国の領域と郡・郷の所在

二　国司・郡司とその特性

（一）　国司の任用と職掌

（二）　国司と文書行政

（三）　日向国司の人物紹介

（四）　国博士と国医師

（五）　郡司

三　日向国府と郡衙

四　日向国分寺・国分尼寺

五　古代日向の神社

六　駅と交通

第二節　律令制の負担体系

一　物的負担

二　人的負担

注

第三章　律令制の変貌と荘園公領制の形成

一　受領支配の展開

二　人々のくらし

（一）　集落遺跡

（二）　生産遺跡

（三）　墨書土器と祭祀遺物

三　仏教信仰の浸透

（一）　延空と性空

（二）　経塚と蔵骨器

四　八幡信仰の浸透

（一）　宇佐宮領荘園と宇佐八幡社

（二）　荘園と鎮守－今山八幡宮の場合－

（三）　その後の八幡神祭礼の展開

第二節　日向国における荘園公領制の形成

一　日向国における荘園・公領の概観

二　荘園公領制以前の支配制度

三　『宇佐神領大鏡』の史料としての性格

（一）　『宇佐神領大鏡』の原史料の限界

（二）　『宇佐神領大鏡』の構成

四　日向国における宇佐宮領の形成

（一）　『宇佐神領大鏡』日向国項の冒頭記述

（二）　『宇佐神領大鏡』に見える日向国宇佐宮領の貢納物

（三）　御封田の性格

（四）　起請田を含む荘園・別符の成立過程の二類型

（五）　国司による荘園寄進命令

（六）　封民の性格

（七）　荘園から分立した別符と開発の進行

（八）　日向国宇佐宮領の起請田制

（九）　その他の種類の宇佐宮領

（一〇）　荘園整理の動き

（一一）　開発の進行と重層的権利関係の成立

五　日向国における荘園公領制形成過程の特徴

注

特論　古代日向国の諸問題

特論一　日向国の官道

三　駅及び官道の検討（一）　豊後ルート

四　駅路の検討（二）　肥後ルート

五　駅路の検討（三）　大隅ルート

特論二　日向国出土の墨書土器

Ⅰ　日向国出土の墨書土器

（一）　宮崎市余り田遺跡

（二）　えびの市昌明寺遺跡

二　奈良時代の墨書土器

三　中世の墨書土器

おわりに

特論三　日向国関係遺跡