解題・説明
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【判型】大本1冊。 【作者】不明。 【年代等】江戸前期刊。刊行者不明。 【概要】分類「往来物(教訓科)」。異称『浪人往来』『牢人之申状』。牢人が書いた教訓状、すなわち藤原定朝が左衛門尉に宛てた書状に見立てて綴った古状単編形式の往来。牢人が困窮しきった有様を記し、その原因が、身の修養を怠って忠孝に励まず、戦場で名を挙げる活躍をしなかったなど「過去の罪業」によるものであるから、今後は心を入れ替え来世の菩提を祈るようにと諭す。 【備考】現在までに確認されている最古本は寛永3年(1626)写本(常州真野・池田喜太夫書、横山重旧蔵)で、最古刊本は慶安3年(1650)板([京都]西村又左衛門板)である。(小泉吉永 記)
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