解題・説明
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【判型】大本1冊。 【作者】長谷川東大夫作・書。 【年代等】文化13年(1816)閏8月作・書。 【概要】分類「往来物(地理科)」。「出雲国杵築大社者、掛まくも畏き大国主大神之御本宮也…」と起筆して出雲国杵築大社(出雲大社)の由来・結構、また周辺の名所旧跡、物産・産業、さらに同地の住民としての心得などを記した往来。同社の主神・大国主命が日本の国々を作った神話から説き始め、同社の縁起や建物の様子を前半に述べ、続いて、周辺の美景として「出雲大社八景(八雲山の晴嵐・社頭の夜燈・関屋の翠松・御崎山の秋月・真名井の清流・素鵞川の千鳥・高浜の暮雪・出雲浦の漁舟)」や地域の諸産業・諸職を列挙し、最後に、かくも尊いこの地の住人は服忌令を厳守し、法度を遵守すべき旨を諭す。 【備考】表紙に旧蔵者「佐草氏」の記名あり。(小泉吉永 記)
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