解題・説明
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【判型】大本1冊。 【作者】尼崎屋伊助書。 【年代等】天保13年(1842)4月書。 【概要】分類「往来物(産業科)」。「鬢付・元結・丈永・楊枝・金筆・附子…」と起筆して小間物商売で扱う商品名約310語(異称を含む)を列挙した往来。化粧品・化粧用具、家財・諸道具・手回り品、絹布・織物類、紋様・柄、草木などの語彙を収める。表題に「扣書」とあるように、思いつくままに書き足していったものと思われ、筆者の手控えや子弟教育用に綴ったものであろうが、本文を締め括る言葉もなく、さらに加筆する意図があったとも受け取れる。 【備考】本文末尾は随時付け足した模様で、本文の大半を半丁2行書きで認めるが、末尾数丁は3~5行書きに増やしている。裏表紙に「永代不麁末候様、大切ニ取置候事、大坂瓦町中橋筋、尼嵜屋伊助持」と記す。(小泉吉永 記)
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