解題・説明
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【判型】半紙本1冊。 【作者】不明。 【年代等】江戸後期刊。[江戸]布袋屋市兵衛(玉泉堂)板。 【概要】分類「往来物(地理科)」。安永7年(1778)刊『〈新版大字〉諸国名物往来』を改編した本文に若干の頭書を添えた往来。底本は「先洛陽西陣之綾織上京誂染、室町呉服、鼠屋栖糸、岩井具足…」で始まり、「…南蛮・阿蘭陀・新羅・百済等の珍万宝不可有際限。仍大略如斯候。謹言」と結ぶ全一通の書状形式で、全国の名産品を列挙する。頭書に「日本国尽(六十八州)」「名頭字」「篇冠構字」「苗字尽」「十干十二支」を掲げる。 【備考】安永板は大本1冊で、「凡、諸国名物者、先於洛陽西陣綾織…」で始まり「…都而唐土・天竺・高麗・南蛮・阿蘭陀・新羅・百済七珍万宝一而無不足、猶期後慶之時節候。恐惶謹言」で終わる本文に「万対名(ついな)づくし」「片仮名伊呂波本字」「居判正法」「書状高下認様」「廻文・触状認様」「書状書初高下」「潮時」「不成就日・願成就日」「十幹之図・十二支之図」、巻末に「廿四節」「十二月之異名」を掲げる。(小泉吉永 記)
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