解題・説明
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【判型】中本1冊。 【作者】柳塘山人作・書。 【年代等】享和元年(1801)6月書・刊。江戸後期後印。[江戸]森屋治兵衛(錦森堂)板。 【概要】分類「往来物(地理科)」。「年来(としごろ)の御願成就の時至候て、此度、日光山御参拝可有之旨…」で始まる1通の手紙文で、日光参詣途上の名所や日光東照宮の景観・縁起等を紹介した往来。まず千住・草加・越谷から宇都宮・今市・日光までの順路を示し、続いて日光山の縁起・由来、周辺の名所や風景、山内の結構や眺望、壮麗な建造物の様子、中禅寺湖・華厳の滝、その他の勝景・霊地の数々を記す。本文を大字・5行・付訓で記す。巻頭に「日光強飯(ごうはん)之図」「日光山名物品類」「江戸より日光迄宿次行程凡三十六里」を掲げる。 【備考】本書初刊本は[江戸]花屋久次郎(星運堂)板で、森屋板は後印本。(小泉吉永 記)
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