解題・説明
|
【判型】半紙本1冊。 【作者】堀原甫(赤鯉亭)作。森川保之画。西川竜章堂(西河竜章堂)書。 【年代等】天保5年(1834)11月刊。[京都]額田正三郎ほか板あり。 【概要】分類「往来物(女子用)」。四季折々の風景や風物を中心とする12通の例文から成る女用文章。各例文は、1月歌会の兼題、2月鴬の贈り物、3月花見誘引、4月初瀬寺参詣、5月菖蒲祝儀御礼、6月訪問の可否、7月北野天満宮参詣、8月名月の会、9月重陽祝儀、10月源氏香・軍香の会、11月初雪の嵐山散策、12月歳暮祝儀を主題とする。本文を大字・5行・付訓で記す。頭書には「上巳雛祭の来由(女子教訓を含む)」と、三条大橋から出発する伊勢参宮路に沿って名所旧跡等を紹介する「女参宮状」を掲げる。(小泉吉永 記)
|