解題・説明
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【判型】大本1冊。 【作者】河合惟休作・序。久世順矣(次郎兵衛・治右衛門・可朴)序。丹羽氏祐(伯享・令新亭・与三右衛門・与作)跋。 【年代等】文政2年(1819)冬自序。文政3年3月、丹羽氏祐跋。文政3年秋、久世順矣序・刊。刊行者不明([大垣]深造舎蔵板か)。 【概要】分類「往来物(教訓科)・心学」。七・七・七・七の4句28音のいろは歌形式で童蒙教訓を綴った心学書・往来物。「いんといやうとの其本しれば、無理は出来ぬぞ万の事に」のように、心学の基本である「本心」を平易に諭す教訓歌48首から成る。大垣の心学者・久世友輔(順矣の兄)に師事していた河合惟休が「心学の風儀」を子孫に伝えるために編んだものという。本文をやや小字・7行・付訓で記す。本書の前年に同様の往来『〈心学〉しづがうた』([大垣]深造舎蔵板)が刊行されている。 【備考】本書の姉妹編ともいうべき『〈心学〉しづがうた』は久世順矣作で、日頃の心学道話で紹介してきた道歌(教訓歌)を書き集めて一冊としたもの。(小泉吉永 記)
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