解題・説明
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【判型】中本1冊。 【作者】不明。 【年代等】嘉永2年(1849)刊。[江戸]藤英堂吉蔵板。 【概要】分類「往来物(教訓科)」。物臭な子供が手習いや学問を怠ったためにやがて後悔するという筋書きで綴った教訓。「夫、人の親の子を思ふほど、はかなき事はよもあらじ…」の一文で始まり、親の願いとは裏腹に子供は怠学して悪行にふけり、読み書きもできなければ、礼儀も知らずに大人になり、事あるたびに恥をさらすことになり、その果ては地獄行きになると説く。本文は語呂の良いほぼ七五調で、大字・5行・付訓で記す。 【備考】本書には[江戸]藤英堂音次郎板もある。なお、裏表紙見返に「上州勢田(多)郡溝呂木村、南雲佐四郎」等の書き入れがある。(小泉吉永 記)
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