2 成り立ち

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 狭山丘陵は、青梅から東方へ扇状に広がる武蔵野台地の中央西よりに位置する紡錘形をした丘陵である。この丘陵は、多摩丘陵、加住丘陵、草花丘陵、加治丘陵といった武蔵野台地を囲むように配置している丘陵と同様に、本来は奥多摩や奥武蔵の山地と連続していたものが、およそ十数万年前のミンデル―リス間氷期に起こった古多摩川の浸食や断層・隆起運動によって分断されたといわれている。現在見られるような地形上からも孤立した島のように見えるのは、狭山丘陵の大きな特徴の一つである。

図-1 武蔵野台地地形図 瑞穂町史編さん委員会(1974)より