2)丘陵周囲の植生

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 (財)トトロのふるさと財団(2006)の調査によると、調査対象地574haの86.1%に当たる494haがコナラを主体とした林であったという。スギ―ヒノキの植林地は29ha、モウソウチク林が16ha、その他の植生として自然林のモミ林1.3ha、ハンノキ林0.3haがあり、外来種のハリエンジュ(ニセアカシア)林3.6ha、また、アズマネザサだけで構成された部分も1.1ha確認されている。一方、かつて丘陵の稜線を被っていたアカマツ林は松枯れによって激減し、丘陵全体でも1.8ha(0.3%)しか見られなくなっている。
Aゾーン:八国山緑地、北山公園、鳩峰公園、荒幡富士
Bゾーン:雑魚入地区、菩提樹池周辺
Cゾーン:所沢市三ヶ島地区
Dゾーン:緑の森博物館東部、和幸の森周辺
Eゾーン:緑の森博物館西部、野山北・六道山公園
 (高根~箱根ケ崎地区)
Fゾーン:野山北・六道山公園(石畑~野山北地区)
Gゾーン:中藤・観音寺・芋窪緑地地区
Hゾーン:狭山緑地、東大和公園
Iゾーン:狭山公園


図-3 調査地のゾーン区分
(財)トトロのふるさと財団(2006)より

表-4 ゾーン別の植生
ゾーン名コナラ林コナラ―
アカマツ林
アカマツ林コナラ
混交林
スギ―
ヒノキ林
モウソウ
チク林
ハンノキモミニセ
アカシア
アズマネ
ザサ
湿地その他合計
A66.83.90.10.70.10.20.40.30.372.8
B31.40.81.03.51.31.11.640.7
C7.00.10.51.70.19.4
D52.91.50.40.76.43.10.45.93.875.1
E74.70.40.12.613.30.22.60.20.31.595.9
F112.118.00.118.13.53.30.21.10.23.73.5163.8
G57.19.12.20.52.80.60.63.276.1
H31.42.51.21.63.10.240.0
I
全体433.436.31.824.629.416.20.31.33.61.111.913.9573.8
※数字は面積(ha)。コナラ混交林とはコナラ林の中にスギ、ヒノキが混じった林。(財)トトロのふるさと財団(2006)を摘録


図-4 各植生の割合
(財)トトロのふるさと財団(2006)を改変