アズマネザサや常緑樹の生育状況等についても調査している。管理の状況を反映し、アズマネザサは調査域の約90%の区域で見られた。また、ヒサカキやアオキ等の常緑樹が繁茂していた場所は調査地の約3分の1に当たる162.3haであった。これらは下草刈りや落ち葉掃きが行われていない場所が多いことと一致している。また、胸高直径15cm以下のコナラ林は10ha(調査地の1.7%)しかなく、更新伐採がされていた面積が少ないことと一致していた。このような状況は、従来の里山の管理という面からは荒れた状況といわざるを得ない。