2)タカ類の渡り調査

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 瑞穂町の六道山公園において、毎年秋にサシバを主としたタカ類の渡り調査が行われている。これは1982年から瑞穂自然科学同好会の黒田美好を中心に始められた調査で、六道山公園上空をサシバが通過することが有名となり、この時期の展望塔は多くの野鳥観察者で賑わう。
 六道山公園で記録される秋期のサシバの渡りは、早くは8月20日頃から始まり、10月10日頃までという。この期間中に毎年1,000羽前後、展望塔の上空を通過し南下するのが記録されている。最盛期は9月下旬から10月初旬で、前日、当日の天候が出現数に大きく影響する。
 春の渡り調査は1992年から始められている。4月初旬から始まり5月下旬まで記録され、その多くは4月中という。春の渡りの数は秋期の1割程度であることが明らかにされている。