[魚類・円口類]

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 埼玉県環境部自然保護課は、『狭山丘陵いきものふれあいの里・自然環境調査報告書』(1995)において、それまでの既存文献・資料から狭山丘陵に生息する魚類・円口類として5目10科26種をあげている。ここではその後の文献・資料も加え精査したところ、表-10に示す11目15科42種(キンギョも含む)の魚類・円口類の記録を確認した。異論もあろうが、この表では狭山丘陵で記録に至る各魚種の導入経路の推察を試みた。その結果、狭山丘陵の在来種として14種、多摩川等からの国内移入種として19種、外来種として9種(キンギョも含む)を分類した。
表-10 狭山丘陵で記録のある魚類・円口類
導入
経路
文 献 No.
ABCDEFG
ヤツメウナギヤツメウナギスナヤツメ
ウナギウナギウナギ
サケサケイワナ
ヤマメ(サクラマス)
ニジマス
アユアユ
キュウリウオワカサギ
コイコイウグイ
アブラハヤ
タカハヤ※1
ソウギョ
カワムツ
オイカワ
カマツカ
タモロコ
ホンモロコ
モツゴ
ニゴイ
コイ
ギンブナ
キンブナ
ゲンゴロウブナ
キンギョ
ヤリタナゴ
タイリクバラタナゴ
ミヤコタナゴ※2
ドジョウドジョウ
シマドジョウ
ホトケドジョウ
ナマズナマズナマズ
メダカメダカメダカ
カダヤシカダヤシソードテール
グッピー
トゲウオトゲウオムサシトミヨ
タイワンドジョウタイワンドジョウカムルチー
スズキサンフィッシュオオクチバス
ブルーギル
ハゼヌマチチブ
トウヨシノボリ
ウキゴリ
ジュズカケハゼ
カサゴカジカカジカ
11目15科42種
導入経路の凡例:○=在来種、◎=多摩川等からの国内移入種、●=外来種
※1出典:東京都建設局西部公園緑地事務所(2003)、※2出典:毎日新聞社刊『さいたま動物記』(2001)
文献A. 西多摩郡瑞穂町石畑地区内水道局配水池建設計画に係る環境影響調査検討委員会(1988)
  :『水道局配水池建設計画による金堀沢の水生生物への環境影響調査検討報告書』
文献B. 東京都立武蔵村山高等学校生物部(1989):『狭山丘陵動植物調査報告書』
文献C. 東京都水道局多摩水道対策本部(1992):『金堀沢水生生物生息調査報告書』
文献D. 村山山口貯水池管理事務所(1996):『村山山口貯水池の「さかな」』
文献E. 東京都環境保全局(1996):『平成6年度中小河川環境実態調査報告書 残堀川編』
文献F. 東京都環境保全局(1997):『平成7年度中小河川環境実態調査報告書 柳瀬川・空堀川編』
文献G. 東京都水道局(1997):『山口貯水池堤体強化に伴う環境影響調査 動植物等調査報告書』