地球上に現存する昆虫類は、全動物の種数の3分の2以上を占め、少なくとも100万種を超えるといわれるほど種数の多い動物群である。先進国に比べ日本では調査研究の歴史も浅く、昆虫類全部の生息状況が把握されていない現状にある。日本の昆虫類はこれまでに28,720種記録されているが、チョウ、トンボ、セミ、農業害虫の一部、衛生害虫の一部などを除くと、昆虫に関する知見はまだまだ不完全な状態であるという。今後研究が進めば、日本に生息する昆虫の種数は、おそらく10万に達するだろうといわれている(『日本の絶滅のおそれのある野生生物 無脊椎動物編』1991)。
| 報告者・団体 | 調査年 | 記録種数 |
| 研究誌・同好会誌による分布確認記録 | 1920年代~1980年頃 | 73 |
| 都立武蔵村山高校生物部による調査報告 | 1979年~1988年 | 1,025 |
| 早稲田大学による調査報告 | 1983年~1988年 | 1,273 |
| 埼玉昆虫談話会による調査報告 | 1984年~1988年 | 555 |
| 行政機関による調査報告 | 1978年~1994年 | 503 |
| 環境影響調査による調在報告 | 1993年~1994年 | 327 |
| 埼玉県環境部によるまとめ | 1995年 | 2,030 |
埼玉県環境部自然保護課は、『狭山丘陵いきものふれあいの里・自然環境調査報告書』(1995)において、それまでの既存文献・資料から狭山丘陵に生息する昆虫類として19目249科2,030種をまとめ、「狭山丘陵産昆虫目録」を作成している。
| 目 | 記録種数 |
| トビムシ | 2 |
| カゲロウ | 1 |
| トンボ | 55 |
| カワゲラ | 1 |
| ゴキブリ | 2 |
| カマキリ | 5 |
| シロアリ | 1 |
| バッタ | 71 |
| ナナフシ | 5 |
| ハサミムシ | 2 |
| チャタテムシ | 2 |
| カメムシ | 120 |
| アミメカゲロウ | 22 |
| コウチュウ | 768 |
| ハチ | 165 |
| シリアゲムシ | 1 |
| ハエ | 105 |
| トビケラ | 8 |
| チョウ | チョウ類 | 79 | 694 |
| ガ類 | 615 |
| 合 計 | 2,030 |