6 魚類

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 外来種、移入種の密放流。入間市宮寺のさいたま緑の森博物館水鳥の池を例にあげると、この池は休耕田の水路をせき止めて新しく造った溜池で、もともと棲んでいた可能性がある魚は、ギンブナ、モツゴ、トウヨシノボリ、ドジョウの4種くらいであるが、4年間のかいぼり調査の結果、上記4種の他、ウグイ、オイカワ、カワムツ、タモロコ、ニゴイ、コイ、ゲンゴロウブナ、ヤリタナゴ、タイリクバラタナゴ、メダカ、オオクチバス、ブルーギルの12種が捕獲された。これら12種はいずれも密放流されたものであり、オオクチバスなどはトンボの幼虫などを補食し、狭山丘陵の在来種に少なからず影響を及ぼすものである。このようなことは、谷戸地の池の復元や造成が行われた場所では、数年後必ず起こっている。