アズマヒキガエル(ヒキガエル科)

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 いわゆるガマガエルである。早春に冬眠から目覚め、卵を産むために池などに集まる。メスの数が圧倒的に少なく、1匹のメスに多くのオスが群がり産卵する光景は〝蛙(かわず)合戦〟と呼ばれる。長いひも状の卵塊には8千~2万個の卵が含まれる。市街地でも庭に池があると集まる。産卵を終えると休眠し、完全に暖かくなると活動を始める。産卵時以外は陸上で生活し、夏などは外灯の下で虫を食べる姿がよく見られる。以前は春になると道路で車につぶされたアズマヒキガエルをよく見かけたが、最近は減ってきたように感じる。

アズマヒキガエル 〝蛙合戦〟