コオロギの仲間

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 コオロギ科、クサヒバリ科、スズムシ科、マツムシ科、カネタタキ科、カンタン科をまとめてコオロギ科とする考えもある。体は平たく、一部の種を除いてオスの翅には発音器があり、翅を立ててこすり合わせて音を出す。夏から秋に成虫となり、キリギリスの仲間と共に、秋の鳴く虫として知られている種が多い。
 コオロギ科の種はほとんどが黒い色をしていて、草地に棲んでいる。ツヅレサセコオロギは最も普通に見られるコオロギで、「リーリーリーリー」と続けて鳴き、公園や庭先などでも鳴き声を耳にする。エンマコオロギは26~31mmほどの大型のコオロギで、「コロコロリー」と鳴く。ミツカドコオロギのオスは顔の側面が三角形に突出していて特徴的な顔である。

ツヅレサセコオロギ(オス)

 クサヒバリは7mmほどで淡黄褐色。低木に棲み、「フィリリリリ…」と続けて鳴く。ウスグモスズも木の上で見られるが、こちらは発音器がないので鳴かない。