キリギリス科

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 コオロギの仲間の体は上下に平たいが、キリギリス科の体は横方向に平たい感じ。体の色は多くの種で緑色だが、全体が褐色や、一部が褐色の種もある。セスジツユムシ、クビキリギス、クサキリなどでは緑色型のほか褐色型を見ることがある。
 ツユムシ類では、セスジツユムシとアシグロツユムシがよく見られる。セスジツユムシは草原から林縁部まで広域で見られる。アシグロツユムシは昼間目にすることが多く、林縁部の草の上で見つかる。クダマキモドキはセスジツユムシやアシグロツユムシより体が大きくて翅の幅も広い。決して珍しい種ではないが、樹上で生活しているため出会う機会が少ない。
 ササキリモドキ類は樹上に棲んでいて目に付きにくいことと、図鑑などに載っていることが少ないことで、あまり一般には知られていないようだ。しかし外灯などに飛んで来ることもあるので目にする機会はある。

セスジツユムシ(オス:緑色型)


セスジツユムシ(オス:褐色型)