ナナフシ(ナナフシモドキ)は木の枝のような体型で緑色の個体と褐色の個体がいる。体の長さは7~10cmで脚を伸ばすと13~19cmにもなる。翅は無い。雑木林で普通に見られるが、その姿形から気がつかないことがある。幼虫は4月から現れ、コナラなどの葉の上で見られる。大きさは15mmほどで成虫と同じ形をしている。その後脱皮を繰り返し成長していく。ナナフシには再生能力があることが知られている。幼虫の頃に脚が取れても、脱皮するごとに脚が再生されて数回脱皮すると元通りの脚ができる。オスの発生は非常に稀なようで、図鑑などによっては、「メスだけでオスはいない」と書かれているものもある。
ナナフシ
トビナナフシは緑色で4~6cmの大きさ。ナナフシよりずんぐりした感じ。短い翅をもっているが、飛ぶことはできない。11~12月に木の幹上で発見されることが多い。成虫は夏から現れるらしいが、目にしたことはない。木の高いところに上っていて目に付かないのではないかと考えられる。屋久島より南ではオスとメスがほぼ同じように見られるらしいが、九州より北ではオスは稀で、メスだけの単為生殖で増えている。オスは茶褐色をしているらしい。
トビナナフシ