体長16~24mmの大型のサシガメ。全体が黒色で光沢があり、脚の付け根と腹端の下面は鮮やかな赤色、腹の両脇が葉状に広がり白黒の縞になっている。脱皮直後は全身が赤色をしている。本来の生息地は中国、東南アジア、インドなど。日本では戦後、九州で発見された。西日本では普通に見られる種らしい。サクラで見られることが多いようだが、エノキでも見られることがある。サクラの木のくぼみなどに終齢幼虫が集まって冬を越し、翌春4月末から5月の初めに成虫となる。生息範囲を拡げつつあるようで、現在では北上し栃木県あたりまで進出している。
瑞穂町では、2002年4月に滝田谷津で初めて確認された。その後、2004年以降は毎年記録されていて、2006年5月には六道山周辺だけで180匹以上の個体を確認した。狭山池、丸池の周辺、高根新田の畑脇や岸田んぼでも確認している。
ヨコヅナサシガメ(成虫と終齢幼虫)