クサカゲロウの仲間は、体長10~15mmで緑色をしていて翅は透明。英語では翅をレースに見立てて〝Lacewing〟と呼ぶ。捕まえると臭いにおいを出す。卵は葉の裏に糸を垂らし、その先に産み、〝ウドンゲの花〟と呼ばれる。幼虫はアリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)を細くしたような形でアブラムシを食べる。クサカゲロウの仲間は外見が皆似ていて、細部を見ないと識別できない。瑞穂町でもクサカゲロウの仲間は確認しているが、殆どの場合、種名まで調べていない。
ウスバカゲロウは、幼虫が〝アリジゴク〟として知られている。コウスバカゲロウの幼虫も〝アリジゴク〟である。
アリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)
センブリの仲間は、丘陵地などの水のきれいなところに生息している。幼虫は水中に棲み、他の昆虫などを食べる。成虫は4月末~5月に現れ、花粉を食べる。水の汚れに大変弱く、良好な自然の指標になる。元来は平地の湧水のある湿地などに生息していたものが、開発などによって丘陵部に追いやられたものと考えられている。瑞穂町域にはセンブリの仲間が数種生息している可能性がある。
カマキリモドキの仲間は、カマキリとクサカゲロウを足したような格好をしている。出会うことの少ない仲間である。
ヒメカマキリモドキ