ハンミョウ科

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 大きな大あごをもっていて、他の昆虫を捕らえて食べる。後翅が発達していてよく飛ぶ。近づくと、スッと低く飛び立ち少し前方に下りる。さらに近づくとまた飛び立つ。このような動作を繰り返すことから〝道教え〟などとも呼ばれる。幼虫は地面に円筒形の穴を掘って中に潜み、地上を通りかかった虫などを捕らえて食べる。
 ハンミョウは20mm前後の大きさで、群青、赤、緑、白などの色で彩られた美しい昆虫。山道などに棲み、とくに沢沿いの道などで見られる。日光を好み晴れた日によく活動する。ニワハンミョウはハンミョウより少し小さく、暗緑色から暗銅色で、黄白色の紋がある。ハンミョウと同じ環境で見られるが、より広い範囲で見られる。トウキョウヒメハンミョウは8~9mmほどの大きさで一番身近な種。田んぼの周辺や庭先などでも見られる。地面の上だけでなく草などの上でもしばしば見られる。

ハンミョウ