シデムシ科

95 ~ 95 / 154ページ
 シデムシは幼虫も成虫も腐食性で、動物、昆虫、ミミズなどの死体や腐肉を食べる。そのため〝森の掃除屋〟とも呼ばれる。動物の死体に集まり、食べながら土に埋めてしまうものや、肉片をまるめてだんごを作り、それに産卵するものもいる。
 オオヒラタシデムシは最もよく目にするシデムシで、林の他、草地などでも見られる。クロシデムシは大型のシデムシで、暗い林内を好み、森林の環境が良好でないと見られない。ヨツボシヒラタシデムシはシデムシの中では変わり種で、樹上に棲みガの幼虫を食べる。1985年に高根山遊歩道で確認されている。ヨツボシヒラタシデムシは高地性のシデムシで、丘陵部では珍しい記録と思われる。

ヨツボシヒラタシデムシ