クロマドボタル

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 夏の夜、ホタルの観察に出かけた時などに、草むらの中で移動する光が目に留まることがある。クロマドボタルの幼虫は腹の先から光を発しながらシャクトリムシのように歩く。幼虫はカタツムリを食べる。発光は温度や湿度に左右されるらしいが、幼虫期間が約2年と長いため、光が見られる期間は春から初冬におよぶらしい。
 成虫は、10mmほどの大きさで全体がつやのない黒色、前胸背に窓のように透けた箇所がある。6月下旬から姿を現す。ゲンジボタルやへイケボタルなどと異なり、日中活動しよく飛び回るが、容姿が地味なこともあり成虫の記録はあまり多くない。

クロマドボタル