イセリアカイガラムシとベダリアテントウ

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 イセリアカイガラムシもベダリアテントウも明治時代に日本に入ってきたオーストラリア原産の外来種。イセリアカイガラムシは、輸入した柑橘類の木に付着してきたと考えられており、柑橘類の害虫として知られるようになった。ベダリアテントウは、イセリアカイガラムシを食べる天敵である。
 アメリカや台湾でベダリアテントウによるイセリアカイガラムシの駆除に成功したことから、日本では国の事業として台湾からベダリアテントウを移入し、イセリアカイガラムシの駆除に利用した。これらが自然分散したものが野外で見られるようになった。
 瑞穂町では、民家の庭のユズの木で発生したイセリアカイガラムシを、ベダリアテントウが食べているところが確認されている。
 なお、現在でも農林水産省の事業としてベダリアテントウの繁殖が行われているらしい。

イセリアカイガラムシとベダリアテントウ