チョウ類

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 瑞穂町で生息が確認されたチョウ類は、現在までに74種に及んでいる。その多くは狭山丘陵周辺で確認されているが、散在的に残る雑木林周辺などでもかなりの種類を確認することができる。しかし、近年の宅地開発などの影響で多くのチョウの生息環境は狭められてきている。
 確認されたチョウの大半が狭山丘陵周辺に生息しており、豊かな植生など良好な自然環境が残っていることが伺える。しかし、丘陵内の雑木の萌芽更新がされなくなるほど、人手が加わらなくなったことに起因する自然環境の変化などで、近年姿を消してしまった種もみられ、クロシジミがその代表例である。
 一方、新たに生息が確認されたチョウもいる。クロコノマチョウなど、以前は関東地方より南の暖地に生息していた種類の進出である。冬季の温暖化傾向が影響して、これらの種は北方にその生息域を拡げつつある。