シロチョウ科

102 ~ 103 / 154ページ
 チョウの代名詞モンシロチョウは、春から町内の各所で見られ個体数も多い。近似種のスジグロシロチョウは、幼虫が野生のアブラナ科植物を食べるため、畑地周辺より丘陵周辺部などに多い。春に一度だけ発生するツマキチョウは、モンシロチョウより小型で前翅の先端部がとがり、雄はその部分のオレンジ色の紋が印象的である。飛翔中はモンシロチョウなどと混同しやすいが、ムラサキケマンなどの花で吸蜜している時は一見して識別できる。主に丘陵や畑地周辺の草地などで見られる。キチョウは丘陵周辺、モンキチョウは畑地周辺などでよく見られる。キチョウによく似たツマグロキチョウは、1987年10月3日、六道山公園付近での確認を最後にその姿を見かけなくなった。

ツマキチョウ(オス)